むち打ちに湿布は効く?冷湿布・温湿布の選び方と首の貼り方【図解】

2024年10月30日

交通事故むち打ちの湿布

交通事故などのむち打ちで首が痛いとき、「湿布は効くの?」「冷たいのと温かいの、どっち?」「首のどこに貼ればいい?」と迷う方は多いです。研究や薬の専門家の解説をもとに、湿布の選び方・貼り方と、湿布だけで様子を見ないほうがいいサインをまとめました。

結論この記事のポイント

・痛み止めの成分が入った湿布は、捻挫や筋違いなどの急な痛みをやわらげることが研究で確かめられています。
・冷湿布と温湿布で、痛みを抑える効果に大きな差はないとされます。貼って気持ちいい方で大丈夫です。
・腕や脚のしびれ、歩きにくさがある場合や、2週間たっても良くならない場合は、湿布だけで様子を見ずに受診してください。

むちうちの痛み、湿布だけで様子を見ていませんか?

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むち打ちに
湿布は効く?

痛みをやわらげる効果は研究で確かめられています

61件

比較試験

9,000人

参加者(約)

差なし

かぶれなど
(偽薬と比べて)

捻挫・筋違い・使いすぎによる急な痛みを対象にした研究をまとめた報告では、ジクロフェナク・イブプロフェン・ケトプロフェンなどの塗り薬・貼り薬で、成分の入っていない薬(偽薬)よりも「痛みが半分以下になった人」が多くいました。皮膚のかぶれなどは軽く一時的で、偽薬と差がありませんでした。

ただし、むち打ちだけを調べた研究ではありません。また、湿布は痛みをやわらげるもので、むち打ちそのものを治すものではありません。

出典:Derry S, et al. Topical NSAIDs for acute musculoskeletal pain in adults. Cochrane Database Syst Rev. 2015

冷湿布と温湿布、
どっちがいい?

どちらにも痛みを抑える成分が入っています。ひんやり・ぽかぽかは成分による「感じ方」の違いで、貼った場所の温度が実際に大きく変わるわけではないとされます。

冷湿布温湿布
感じ方ひんやりぽかぽか
理由メントールなどの成分による感覚カプサイシン(トウガラシの成分)などによる感覚
痛みを
抑える力
大きな差はないとされる
選び方貼って気持ちいい方でOK

出典:All About「冷湿布と温湿布はどちらが効きますか?」(薬学博士 阿部和穂)

首への貼り方と
注意点

首に湿布を貼る位置の目安。A:首の後ろの痛むところ、B:首の付け根から肩の張りがある側。汗をふいてから、あごを軽く引いた姿勢で貼り、貼り替えは少しずらす。傷や湿疹のある所には貼らない

Q.首に湿布を貼っても大丈夫?

首や肩の痛みに使える湿布は多く、説明書の使い方を守れば首に貼ってかまいません。傷や湿疹のある所には貼らないでください。

Q.かぶれたらどうする?

赤みやかゆみが出たら、すぐにはがしましょう。貼り替えるときに位置を少しずらすと、かぶれを防ぎやすくなります。症状が続くときは医師や薬剤師に相談してください。

病院でもらう湿布は「日光」に注意
成分に「ケトプロフェン」を含む湿布は、貼った所に日光が当たると、かぶれ(光線過敏症)が起きることがあります。使っている間も、はがしたあともしばらくは、服やサポーターで覆って日光に当てないようにしてください。

出典:EPARKくすりの窓口コラム(薬剤師監修)/ケトプロフェンパップ「患者向医薬品ガイド」(PMDA)

湿布だけで様子を
見ないほうがいいサイン

こんなときは医療機関へ

・腕にしびれや痛みがあり、首を動かしたり、せきをしたりすると響く
・脚がしびれる、歩きにくい
・尿や便が出にくい
・2週間ほどたっても良くならない、だんだん悪くなる

むち打ちの症状は、事故の直後ではなく、数時間後〜翌日ごろに出てくることもあります。ふつうは2週間ほどで良くなるとされますが、しびれなどは神経の症状のことがあります。

交通事故のむち打ちの場合

症状が軽くても、まず整形外科で診察を受けてください。診断書は医師にしか書けないため、自賠責保険などの手続きにも必要になります。整形外科と整骨院は併用できます。

交通事故・むち打ちの施術について ›

出典:家庭医学館「頸椎捻挫(むちうち損傷)」(コトバンク)

監修者 坂元大海

監修者からひとこと

坂元 大海

理学療法士・鍼灸師・柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

湿布は、つらい痛みをやわらげる助けになります。ただ、むち打ちは首の筋肉や関節を痛めた状態なので、痛みが落ち着いてきたら、少しずつ首を動かしていくことも大切です。事故のあとは、症状が軽くても早めに整形外科で確認し、そのうえで、気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。

まとめ

・痛み止めの成分が入った湿布は、急な首の痛みをやわらげる助けになります。
・冷湿布と温湿布は、気持ちいいと感じる方を選べばOKです。
・首の後ろ〜肩の痛むところに、汗をふいてから貼りましょう。かぶれや日光にも注意。
・しびれ・歩きにくさがある、2週間たっても良くならない場合は受診を。交通事故なら、まず整形外科へ。

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投稿者プロフィール

【この記事の投稿者】

坂元 大海(さかもと おおみ)


<所有資格>
理学療法士、鍼灸師、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、MBA(経営学修士)


<実績>
数多くのプロ選手や日本代表、俳優のコンディショニングを担当。大学(久留米大学、九州共立大学など)での講師や国際的スポーツ大会でのサポート実績あり。専門書の執筆多数。フィットネス・ヘルスケア企業のコンサルティングも10社以上実施している。

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