症例報告【歩行時の腰・右股関節の痛み】
2026年03月16日
こんにちは。アーク鍼灸整骨院です。 今回は、歩くたびに腰から右の股関節にかけて痛みを感じていた、50代女性の症例をご紹介します。
「年を重ねたせいかな?」「湿布を貼ればそのうち治るかも」と、股関節の違和感を放置してしまう方は少なくありません。しかし、歩行時の痛みは日常生活の質を大きく下げてしまいます。今回は、施術を通じてどのように改善していったのか、その経過をご報告いたします。
50代女性の症例報告【歩行時の腰・右股関節の痛み】
ご来院時の状況
福岡市在住の50代女性。 数ヶ月前から、歩き始めや階段の上り下りで、腰から右の股関節にかけてズキッとする痛みが出るようになったとのことでご来院されました。 特に、長く歩いた後に痛みが強くなることが悩みでした。
検査結果と症状の特徴
【主な症状】
- 歩行時、右股関節の付け根から腰にかけての鋭い痛み
- 右殿部(お尻)から太もも外側にかけての重だるさと張り感
- 股関節の可動域制限(足を後ろに引く動作で痛み)
- 姿勢評価: 顕著な骨盤前傾(反り腰)と、右大腿骨の股関節内旋(内股傾向)
- 筋緊張: 腸腰筋(お腹の奥の筋肉)および大腿筋膜張筋の過緊張
【検査法】
パトリックテスト
・目的: 股関節病変と仙腸関節病変の鑑別。 ・方法: 仰臥位で右足を左膝の上に乗せ(数字の「4」の字)、右膝を下方に圧迫します。股関節前方に痛みが出れば股関節、後方(仙骨周囲)に出れば仙腸関節を疑います。
トーマステスト
- 目的: 腸腰筋の短縮・股関節の屈曲拘縮の確認。
- 方法: 仰臥位で健側(左)の膝を胸に抱え込ませた時、患側(右)の膝がベッドから浮き上がらないかを見ます。
ケンプテスト / SLRテスト
- 目的: 腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなど、腰椎由来の神経症状の除外。長く歩いた後に痛むという症状があるため必須です。
姿勢検査
・骨盤が前に倒れ、さらに股関節が内側にねじれている(内旋)ことで、筋肉や筋膜が常に引き伸ばされたり圧迫されたりしている状態でした。これが原因で周囲の軟部組織に炎症が起きる「姿勢不良による筋筋膜性腰痛及び股関節痛」と判断しました。
施術内容と経過
【施術内容】
- 物理療法
- ハイボルト療法: 深部の炎症を抑え、筋肉の過緊張を即効的に緩和します。
- 手技療法
- 筋膜リリース: 硬くなった腸腰筋や大腿部外側の筋膜を緩めます。
- セルフケアサポート
- ストレッチ指導: 股関節前面(腸腰筋)、殿部筋群のセルフストレッチを伝授。
【経過と改善】
- 初回施術後: 「腰がスッと伸びる感じがする」と実感。歩行時のズキッとする痛みがほぼ消失。
- 2回目の施術: 階段の上り下りでの不安感がなくなり、お尻の張り感も解消されてきました。
- 3回目の施術:痛みなく生活ができている。今後もケアを続けたいとのこと。
腰や股関節の不調、もしかして…?
✅ 歩き始めに股関節の付け根が痛む
✅ 鏡で見ると反り腰になっている気がする
✅ 靴の底の減り方が左右で違う
✅ 階段の上り下りで腰に響く
✅ 足が内側に入っている(内股)と言われる
このような症状は、骨盤のゆがみや股関節が原因で、筋肉に限界が来ているサインかもしれません。
「どこへ行っても変わらない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、痛みの根本原因をしっかり見極め、お一人おひとりに合わせた専門的なアプローチで改善を目指します。

【この記事の監修者】
坂元 大海(さかもと おおみ)
<所有資格>
理学療法士、鍼灸師、柔道整復師、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、MBA(経営学修士)
<実績>
数多くのプロ選手や日本代表、俳優のコンディショニングを担当。大学(久留米大学、九州共立大学など)での講師や国際的スポーツ大会でのサポート実績あり。専門書の執筆多数。フィットネス・ヘルスケア企業のコンサルティングも10社以上実施している。






